マダニ


マダニ(真蜱)
節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科に属するダニの総称である。

マダニはハーラー器官と呼ばれる感覚器を持ち、これらによって哺乳類から発せられる二酸化炭素の匂いや体温、体臭、物理的振動などに反応して、草の上などから生物の上に飛び降り吸血行為を行う。その吸血行為によって、体は大きく膨れあがる。
マダニの吸血は吸血昆虫のそれとはまったく異なる。吸血昆虫の吸血は「刺す」ことによる。つまり、口吻が針状であり、これを血管に直接刺し入れることで吸血を行うのである。対してマダニの吸血は「噛む」ことによる。マダニの口器は鋏のような形状をしており、これにより皮膚を切り裂く。さらに、口下片と呼ばれるギザギザの歯を刺し入れて、宿主と連結し、皮下に形成された血液プールから血液を摂取する。
この時、マダニは口下片から様々な生理的効果のある因子を含む唾液を宿主体内に分泌し、吸血を維持している。また、フタトゲチマダニ等をはじめとした、マダニ属、キララマダニ属以外のマダニは、口下片を唾液に含まれるセメントの様な物質で包むことで連結を強固にしている。
このような吸血方式の違いのためマダニの吸血時間は極めて長く、雌成虫の場合は6~10日に達する。この間に約1mlに及ぶ大量の血液を吸血することができる。

吸血されたら

マダニ科は口器を皮膚に刺し込んだ際にセメント様物質を唾液腺から放出する。このセメント様物質は半日程度で硬化するため、これ以降1 – 2週間程度は体から離れない。そこで無理にマダニを引き抜こうとすると、消化管内容の逆流により感染リスクの上昇を招いたり、体内にマダニの頭部が残ってしまう可能性が高い。1~2週を経過した後は、セメント溶解物質を唾液から出し、これによって皮膚から離れる。
ヒメダニ科はセメント様物質を放出しないため、容易に取り除くことが出来る。
感染症罹患の恐れがあるため、マダニ咬症の場合は医療機関を受診すべきである。切開してマダニを除去するのが一番確実であるが、ダニ摘除専用の機器も存在している。民間療法では、マダニにワセリン[11]、アルコール、酢や殺虫剤をつけたり、火を近づけたりするとマダニが嫌がって勝手に抜けることがあり、それが成功した例も報告されているが、無理に自己摘除しようとするとダニ媒介感染症の感染リスクが上昇するので推奨されない。
ウィキペディア参照

マダニは庭木の伐採ではなく草むしりで遭遇する可能性大です。
以前、散歩で公園の草むらを歩き家に帰ってくるとフローリングの上にマダニがいました。
草むら要注意です!!!

PAGE TOP