セアカゴケグモ


セアカゴケグモ
ヒメグモ科に分類される有毒の小型のクモの一種。和名は、「背中の赤いゴケグモ」の意味。本来日本国内には生息していなかったが、1995年に大阪府で発見されて以降、その他いくつかの地域でも見つかった外来種である。

メス

体長10mm前後。体型は丸く、体表は鈍い光沢を帯びた黒色。胸腹部背面にはひし形が2つ縦に並んだような赤い模様、腹面には砂時計状の赤い模様があるので、見間違えることは少ない。この赤斑の形は雌雄で多少異なり、地色の黒が淡い個体もいる。
孵化から成体までに要する期間は約100日。寿命は2-3年と言われている。また、成熟メスは多数の卵を糸で包んだ卵嚢を巣網内に保持しており、1匹の生涯産卵数は最大5000個になることもある。詳細は解明されていないが、成熟メスは巣を張った後、フェロモンを用いてオスを誘引しているとみられる。

オス

体長3-5mm。メスより小型で体型が細く、褐色がかった地色に淡色の目立たない斑紋を持つ。メスと異なり、胸腹部の背面に赤い模様は見られないが、腹面にはメス同様に赤い模様を持つ。ただし、幼体のうちはメスもオスも淡褐色の地に不明瞭な縞模様をもつのみで、成体のような明確な違い(性的二型)は見られない。
孵化から成体までに要する期間は約45-90日。寿命は6-7か月である。オスは孵化後1週間ほど親グモの巣に留まった後、分散していく。成熟までの間は徘徊しながら捕食を行い、成熟後はメスのフェロモンに誘引されて交尾後に捕食されることが多い。

毒は獲物を咬んだときに獲物の体内へ注入される、神経毒の「α-ラトロトキシン」である[1]。この毒を有するのはメスのみで、オスは人体に影響する毒を持たないと言われている。オスの牙は小さく、人の皮膚を貫通できないと考えられているが、過去に咬傷事例が報告されている。オーストラリアでは死亡例があるが、日本では報告されていない。大阪府では毎年本種による被害が発生しているが、重篤者は出ていない。2012年9月には、福岡県でも同様の被害が発生した。
なお、本種はこのように有毒であるが、性格は基本的にはおとなしく、素手で触るなどしなければ、噛まれることはない。
ウィキペディア参照

基本的には草むしりや庭木の伐採では遭遇しないとおもわれます。
万が一発見してしまったら市役所へ連絡しましょう。

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